こんにちは「ゆずせんべい」です。
皆さんは「高配当株式」をご存じでしょうか。株式を保有することでもらえる配当金が、特に多い銘柄のことをさします。日本では銀行株やリース企業等の株式銘柄が該当します。
米国では「高配当株式」だけを詰め合わせたETF(上場投資信託) があり、このETFを購入することで米国の複数企業に対して投資をすることができます。
今回は米国ETFの中でも、高配当株式ETFとして特に人気の高いSPYDについて解説していきます。
✔ SPYDってどんなETF?
✔ SPYDの中身が知りたい
✔ SPYDのメリットやデメリットを知りたい
本記事では、SPYDの特性、構成銘柄や平均年間リターン、メリット・デメリットを詳しく解説していきたいと思います。
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目次
SPYD(高配当株式ETF)とは
正式名称を「SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF」と名付けれられており、S&P500高配当指数の値動きに連動する投資成果を目的とした、ステートストリート社が運用する上場投資信託(ETF)となっています。
S&P500高配当指数とは?
S&P500指数を構成する500銘柄のうち、配当利回りの上位 80銘柄を対象とした指数です。
現在の投資対象銘柄は、79銘柄。
管理会社 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・ファンズ・マネージメント INC. |
設定日 | 2015年10月21日 |
信託報酬 | 0.07% |
総資産額 | 66億ドル(2022年5月1日時点) |
組入株式数 | 79銘柄 (2022年5月1日時点) |
上位10銘柄の総資産 | 15.23%(純資産合計に対する資産比率) |
SPYDの銘柄構成
まずはセクターの構成比率を見ていきましょう。
セクターの構成比率
セクター | 構成比率(%) | |
1 | 公益事業 | 18.82% |
2 | エネルギー | 14.57% |
3 | 金融 | 14.11% |
4 | 不動産 | 13.92% |
5 | 生活必需品 | 11.31% |
6 | ヘルスケア | 10.25% |
7 | 素材 | 6.64% |
8 | コミュニケーション | 5.71% |
9 | 情報技術 | 2.45% |
10 | 一般消費財 | 1.19% |
11 | 資本財 | 1.03% |
「公益事業」「エネルギー」「金融」この上位 3セクターで全体の約 50%を占めていることが分かります。
次点で「不動産」セクターの比率が高いです。
「公益事業」「エネルギー」「金融」「不動産」は、企業利益を配当還元する傾向にあることが分かります。
逆に情報技術などの企業成長するセクターは企業利益を設備投資等に回すため、低配当の傾向にありますので比率が低いことが分かります。
株式銘柄の構成比率
株式銘柄の構成 TOP10は以下の通りです。
銘柄 | 保有比率(%) | |
1 | Berkshire Hathaway Inc. | 1.78% |
2 | Marathon Petroleum Corporation | 1.54% |
3 | Chevron Corporation | 1.54% |
4 | Sempra Energy | 1.52% |
5 | Iron Mountain Inc. | 1.52% |
6 | Bristol-Myers Squibb Company | 1.49% |
7 | Williams Companies Inc. | 1.49% |
8 | Kraft Heinz Company | 1.45% |
9 | Exxon Mobil Corporation | 1.45% |
10 | Dow Inc. | 1.45% |
上位10銘柄で全体の15%を占めています。米国の高配当銘柄上位だけあって、ローカルな銘柄で占めています。一般的に知られているのは9位の「エクソンモービル」くらいでしょうか。
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SPYDの株価推移

2016年~2022年の約6年間の株価推移です。
2016年1月に28ドルであった株価は、6年で42.70ドルまで上がりました。
2020年3月には、コロナショックにより最大22.30ドルまで下落しました。この時の利回りは7.3%まで上昇しました。この辺りで購入出来た方は、株価上昇も享受できています。
SPYDの平均年間リターン
高配当株式ETFという特性柄、株価の上昇を期待して投資するETFではありませんが、ここ数年 米国株が好調なこともあり順調に株価成長しています。
1年平均 | 18.56% |
3年平均 | 10.44% |
5年平均 | 9.66% |
10年平均 | – |
設定以来平均(2004年1月26日~) | 11.26% |
今後も同じリターンが得られるかは不明ですので、あくまで配当金目的として割り切って投資する方が良いと思います。
SPYDの配当金(分配金)推移と配当月

SPYDの配当金は1.4~1.7ドルの間を上下しています、利回りは4~5%の間を維持しており、高配当ETFの名にふさわしい利回りです。
増配を期待するならば「VYM」や「VIG」にも目を向けても良いかもしれません。これらのETFについても解説していますのでリンクを最下段につけておきます。
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配当月はいつ?
SPYDの配当は3月、6月、9月、12月の四半期ごとに行われます。
日本株と異なり、定期的に配当を得られるのはよいですね。
SPYDの効率的な買い方
SPYDに限らず高配当株と呼ばれる株式は、基本的に世界情勢による下落局面で購入することがセオリーとなります。
なぜならば他の株式やETFと比較して、株価上昇による資産上昇を期待しづらい銘柄が多いのです。
ですのでコロナショックのような大きな下落局面での購入が推奨されます。リーマンショックやコロナショックなどの○○ショック時には絶好の買い場となります。
SPYDとSPY(S&P500)のパフォーマンス比較

SPYDとSPY(S&P500)の過去6年間(2016年1月~2022年4月)をチャートで比較しました。
(青:SPYD / 赤:SPY)
SPYDも約 6年間で40%強の株価上昇を遂げておりますが、S&P500と比較するとパフォーマンスは劣後します。その分、配当金利回りでは圧倒しています。
SPYDのメリット・デメリット
メリット
- 米国の高配当銘柄にまとめて投資することができる
- 4~5%の高い配当金を得ることができる
- 信託報酬が年間 0.07%と安い
デメリット
- 株価成長をあまり期待できない
- アクティブ運用となるため積立投資に向かない
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SPYD(高配当株式ETF)の評価
SPYDの特性、構成銘柄や平均年間リターン、配当金、メリット・デメリットを解説してきました。
SPYDはS&P500の高配当株式 上位80位で構成されたETFですので、こういった方にお勧めです。
✔ 不労収入を少しずつでも取得したい方
✔ 日本だけでなく米国で高配当株式を投資したい方
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