【米国ETF】VIG(連続増配ETF)|構成銘柄や配当、利回りを徹底解説

*この記事は2022年5月1日に更新されました*

こんにちは「ゆずせんべい」です。

皆さんは連続増配という言葉をご存じでしょうか。株式を保有することでもらえる配当金の金額が毎年右肩上がりで上がっていくことをいいます。

米国では「連続増配銘柄」だけを詰め合わせたETF(上場投資信託) があり、このETFを購入することで複数の米国優良増配企業に対してまとめて投資をすることができます。

そんな米国ETF「VIG」の魅力について解説していきます。

✔ VIGってどんなETF?

✔ VIGの中身が知りたい

✔ VIGのメリットデメリットを知りたい

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VIG(連続増配ETF)とは

正式名称を「Vanguard Dividend Appreciation Index Fund」と名付けれられており、S&P U.S. Dividend Growers Indexの値動きに連動する投資成果を目的とした、バンガード社が運用する上場投資信託(ETF)となっています。

S&P U.S. Dividend Growers Indexとは?

10年以上連続で増配する米国の優良企業のみで構成された指数です。

詳細な情報を以下に記載します。

管理会社ザ・バンガード・グループ・インク(通称:Vanguard)
上場市場NYSEアーカ取引所(NYSE Arca)
設定日2006年4月21日
信託報酬年間 0.06% (税別)
総資産額794億ドル(2022年5月1日時点)
組入株式数288銘柄(2022年5月1日時点)
上位10銘柄の総資産28.8%(純資産合計のに対する資産比率)

VIGの銘柄構成

まずはセクターごとの比率を見ていきましょう。

株式セクターの比率

セクター構成比率(%)
1情報技術23.70%
2ヘルスケア15.20%
3金融 15.20%
4資本財13.50%
5生活必需品13.00%
6一般消費財9.20%
7素材 4.20%
8公共事業3.30%
9通信サービス2.10%
10エネルギー0.10%
2022年5月1日時点

情報技術、ヘルスケア、金融で全体の約50%を占めていることがわかります。

VIGはVOO(S&P500連動ETF)に比べ、暴落時の下落幅が限定的なことも特徴の一つにあります。資本財ヘルスケア、一般消費財といったセクターが暴落時に強く、比較的ディフェンシブなETFといえます。

構成銘柄の比率

1Microsoft Corp.4.10%
2UnitedHealth Group Inc.3.70%
3Johnson & Johnson3.60%
4JPMorgan Chase & Co.3.10%
5Procter & Gamble Co.2.80%
6Visa Inc.2.70%
7Home Depot Inc.2.40%
8Mastercard Inc.C2.40%
9Broadcom Inc.2.00%
10Costco Wholesale Corp.2.00%
2022年5月1日時点

マイクロソフトやJPモルガン、ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッドヘルスケアなど各セクターごと長期に増配を継続している大企業が名を連ねています。

組み入れ銘柄数は 288銘柄と多岐にわたりますが、上記10銘柄で全体の28.8%を占めていますので、上位10社以外の個々の銘柄比率は少ないと思われます。

VIGの平均年間リターン

1年平均2.53%
3年平均12.62%
5年平均13.07%
10年平均12.45%
設定以来平均(2006年4月21日~)9.46%
2022年5月1日時点

直近1年はロシア、ウクライナ問題や金利上昇が影響し株価が下落していますが、しかしながら設定以来 年平均リターン 9.46%は非常に優秀といえます。

VIGの配当金(分配金)推移

配当金は 2006年設定開始以来、きれいな右肩上がりになっています。

しかし、それ以上に株価が右肩上がりになっている為、配当利回りは 1.71%(2021年10月時点)となっています。

このインカムゲイン>キャピタルゲインの構図は、私の投資理念に合致しています。

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VIGのメリット・デメリット

メリット

  • 配当金・分配金が右肩上がりに増額されている
  • インカムゲインだけでなく、キャピタルゲインも狙える
  • 暴落時に他のETFに比べて、株価下落の影響が少ない
  • 信託報酬が年間 0.06%と激安

デメリット

  • 「SPYD」や「DGRW」に比べ、インカムゲインが少ない
  • 「QQQ」のような成長銘柄ETFではない為、圧倒的なキャピタルゲインがとれるわけではない。

VIG(連続増配ETF)の評価

「VIG」の魅力は、日本に住んでいながら、気軽に米国の連続増配株式に分散投資することが出来ることです。

特に信託報酬も「年率 0.06%」と最安クラスの為、複利で成長することも考えると非常に重要な要素です。

配当金(分配金)も十数年単位で保有することによって、将来的に高配当となる可能性は十分にあります。なぜなら、直近10年の実績で配当金は2倍になっているからです。

他の米国株式ETFに比べリーマンショックやコロナショックなどの暴落時にも比較的強いので、成長株式と組み合わせることでリスク分散することも効果的と考えます。

設定以来平均リターンも 9.46%/年 と優秀なことから、値上がり益を確保しつつ安定的なキャッシュフローも狙いたい方はポートフォリオの一部として検討しても良い、優良な米国ETFといえるでしょう。

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この記事を書いた人

東京都内在住でサイドFIREを達成したい30代会社員です。趣味は銭湯巡りやパン屋開拓です。このブログでは、日常を少しでも豊かに出来るよう、役立てるような記事をマイペースに更新していきます。

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