こんにちは「ゆずせんべい」です。
今回は米国ETFの中でも、抜群の安定感をもつVTVについて解説していきます。
✔ VTVってどんなETF?
✔ VTVの中身が知りたい
✔ VTVのメリットやデメリットを知りたい
本記事では、VTVの特性、構成銘柄や平均年間リターン、メリット・デメリットを詳しく解説していきたいと思います。
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目次
VTV(バリューETF)とは
正式名称を「Vanguard Value Index Fund」と名付けれられており、バンガード社が実際の企業価値より割安と判断した企業を選定し、投資運用していく上場投資信託(ETF)となっています。
現在の投資対象銘柄は、350銘柄。
「バリュー(割安)」の対義語として「グロース(成長)」が挙げられますが、「グロース」は企業成長と共に株価も成長していく半面、世界情勢が崩れると真っ先に株価が下落する特性があります。
その点、「バリュー」は成熟した企業が大半を占める為、世界情勢が崩れても下落幅は限定的です。
管理会社 | ザ・バンガード・グループ・インク(通称:Vanguard) |
設定日 | 2004年1月30日 |
信託報酬 | 0.04% |
総資産額 | 995億ドル(2022年4月27日時点) |
組入株式数 | 350銘柄 (2022年4月27日時点) |
上位10銘柄の総資産 | 21.1%(純資産合計に対する資産比率) |
VTVの銘柄構成
VTVは「CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス」という指数に連動した成果を目指すETFです。「ラージ」という名がつく通り、米国の時価総額の大きいバリュー株に投資をしています。
まずはセクターの構成比率を見ていきましょう。
セクターの構成比率
セクター | 構成比率(%) | |
1 | 金融 | 20.10% |
2 | ヘルスケア | 19.40% |
3 | 資本財 | 13.60% |
4 | 生活必需品 | 10.50% |
5 | エネルギー | 7.40% |
6 | 情報技術 | 6.80% |
7 | 公共事業 | 6.10% |
8 | 一般消費財 | 5.40% |
9 | 通信サービス | 4.80% |
10 | 不動産 | 3.40% |
11 | 素材 | 2.50% |
「金融」「ヘルスケア」「資本財」この上位 3セクターで全体の50%以上を占めていることが分かります。
特に2位の「ヘルスケア」はセクターの中でも不景気に強いといわれており、コロナ禍での株価下落率も最も少なかったと評価されています。
株式銘柄の構成比率
株式銘柄の構成 TOP10は以下の通りです。
銘柄 | 保有比率(%) | |
1 | Berkshire Hathaway Inc. | 3.40% |
2 | UnitedHealth Group Inc. | 2.60% |
3 | Johnson & Johnson | 2.60% |
4 | JPMorgan Chase & Co. | 2.20% |
5 | Procter & Gamble Co. | 2.00% |
6 | Exxon Mobil Corp. | 1.90% |
7 | Chevron Corp. | 1.70% |
8 | Pfizer Inc. | 1.60% |
9 | AbbVie Inc. | 1.60% |
10 | Bank of America Corp. | 1.50% |
上位10銘柄で全体の21%を占めています。もっとも有名な投資会社の一つ「バークシャーハサウェイ」やヘルスケア最大手「ユナイテッドヘルスケア」が名を連ねています。
VTVの平均年間リターン
様々な米国ETFがある中でも、設定以来平均 8.96%は、十分及第点といえます。
バリューETFという特性柄、比較的安定した株価の動きをするETFですが、堅調に株価成長していることが分かります。
1年平均 | 15.08% |
3年平均 | 14.06% |
5年平均 | 12.02% |
10年平均 | 12.71% |
設定以来平均(2004年1月26日~) | 8.96% |
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VTVの配当金(分配金)推移

VTVの分配金利回りは、ここ10年程は2~3%を推移しています。配当金は2010年以降右肩上がりで増配しています。
株価も比例して上昇しています。
VTVとSPYのパフォーマンス比較

VTVとSPYの過去18年間(2004年1月~2022年4月)をチャートで比較しました。(青:VTV / 赤:SPY)
2000年代はVTVがパフォーマンスで優っていましたが、2009年のリーマンショック以降、2010年代より徐々に「SPY」のパフォーマンスが上回りました。
VTVのメリット・デメリット
メリット
- 米国の大型バリュー企業にまとめて投資することができる
- 2~3%の安定した配当金を得ることができる
- 世界情勢が悪化した時は、グロースに比べて下落幅が限定的
- 信託報酬が年間 0.04%と激安
デメリット
- グロース株に比べ大きな株価成長を期待できない
- 他のETFに比べ、特徴が乏しい
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VTV(バリューETF)の評価
VTVの特性、構成銘柄や平均年間リターン、配当金、メリット・デメリットを解説してきました。
VTVは大型のバリュー銘柄で構成されたETFですので、こういった方にお勧めです。
✔ 米国株式には投資したいが、日々株価の大幅な上下を極力避けたい方
✔ グロース株をたくさん保有している為、ディフェンシブな銘柄にも少しだけ投資したい方
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