こんばんは、「ゆずせんべい」です。
皆さんは米国ETF「VYM」をご存じでしょうか?
数ある米国ETFの中でも人気が高く、SBI証券の「米国ETFデビュー銘柄ランキング」でも堂々の3位に位置しております。
「VYMって何?」という方は勿論、「もう知っているよー」という方も復習を兼ねて読んでいただけると幸いです!
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目次
VYM(米国高配当ETF)とは
正式名称を「Vanguard High Dividend Yield ETF」と名付けれらており、翻訳すると「バンガード社による高配当利回りファンド」という意味になります。
この略称の「V」と「Y」は読み取れますが、「M」は一体どこから?(笑)
「VYM」詳細な情報を以下に記載します。
管理会社 | ザ・バンガード・グループ・インク(通称:Vanguard) |
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
設定日 | 2006年11月10日 |
信託報酬 | 年間 0.06% (税別) |
総資産額 | 483億ドル(2021年6月30日時点) |
組入株式数 | 412銘柄(2021年6月30日時点) |
上位10銘柄の総資産 | 23.3%(純資産合計のに対する資産比率) |
VYMのポートフォリオの構成
VYMは米国の高配当企業 412社に分散投資しています。
パフォーマンスは「FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス(高配当利回り指数)」への連動を目指しています。
まずはセクター比率から見ていきましょう!
株式のセクター比率
1 | 金融 | 21.80% |
2 | 生活必需品 | 12.80% |
3 | ヘルスケア | 12.50% |
4 | 資本財 | 10.30% |
5 | 一般消費財 | 8.40% |
6 | 情報技術 | 7.80% |
7 | 公共事業 | 7.70% |
8 | 通信サービス | 7.20% |
9 | エネルギー | 7.10% |
10 | 素材 | 4.40% |
高配当株ということもあり、金融セクターが全体の約20%を占めています。もし景気が改善して金利が上昇した場合、必ずしも恩恵があるわけではないですが金融セクターは金利上昇に強い側面を有しています。
他に生活必需品やヘルスケア、資本財、一般消費財等、暴落相場にも比較的強いセクターが上位を占めていることも特徴の一つですね!
構成銘柄の比率
1 | JPMorgan Chase & Co. | 3.50% |
2 | Johnson & Johnson | 3.30% |
3 | Home Depot Inc. | 2.60% |
4 | Procter & Gamble Co. | 2.50% |
5 | Bank of America Corp. | 2.30% |
6 | Exxon Mobil Corp. | 2.00% |
7 | Comcast Corp. | 2.00% |
8 | Verizon Communications Inc. | 1.70% |
9 | Intel Corp. | 1.70% |
10 | Cisco Systems Inc. | 1.70% |
総組入れ数412銘柄のうち、上位10銘柄で全体の23.3%を占めております。
これらの10銘柄は、例えば、マウスウォッシュの「リステリン」で有名な「ジョンソンエンドジョンソン」、洗剤の「アリエール」や柔軟剤の「レノア」で有名な「P&G」など、誰もが一度は聞いたことのある有名な大企業ばかりです。
この中で唯一、心配な点を挙げるとするとエネルギーセクターの「エクソンモービル」が6位に位置していることでしょうか。
コロナショックにより大きな打撃を受けたエネルギーセクターの株価は、いまだに厳しい状況が続いております。
エネルギーセクターは、昨今注目を集めている「ESG投資」の観点から考えても、先行きの不透明感は否めないです。
VYMの平均リターン
1年平均 | 37.10% |
3年平均 | 11.67% |
5年平均 | 11.44% |
10年平均 | 12.28% |
設定以来平均(2006年4月21日~) | 8.50% |
直近1年は米国株全体が強かったとはいえ、高配当ETFである「VYM」が1年平均で「37.10%」も株価が伸びているのは驚きです。
設定以来平均も「8.50%」と力強いの伸びを見せています。
VYMの配当金(分配金)推移

分配金(配当金)はリーマンショック時を除き、右肩上がりで伸びていますね!
利回りはおおよそ3%前後を推移しています。増配しているにもかかわらず3%前後を維持しているということは、株価が成長していることの裏返しですね。
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VYMのメリット・デメリット
メリット
- 配当金・分配金が右肩上がりに増額されている
- インカムゲインだけでなく、キャピタルゲインも狙える
- 信託報酬が年間 0.06%と激安
デメリット
- 構成銘柄にエネルギーセクターが組み込まれている
- あくまでインカムゲイン重視のETFの為、キャピタルゲイン重視の方には向かない
VYM( 米国高配当ETF )の評価
VYMは、日本にいながら米国全体の高配当株式へ気軽に投資できることが魅力です。
先日紹介したVIG(連続増配ETF)と似たコンセプトではありますが、違いとしては
- VYM:インカムゲイン(配当)重視で、キャピタルゲインも狙える
- VIG:インカムゲインとキャピタルゲインをバランスよく狙える
このように、コンセプトに若干の違いがあります。
どちらのETFも魅力的で、インカムゲイン・キャピタルゲインともに成長することから定期積立にも適しているといえます。
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