こんにちは「ゆずせんべい」です。
先日、ご紹介させていただいた米国の優良ETF VIGですが、その基礎となる指数が2021年の第三四半期(9月)に変更されましたので、その内容をご紹介させていただきます。
米国ETF VIGって何?という方は、以下の記事をご覧になられることをお勧めします。
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VIGの主な指数変更内容
さてこれまで「VIG」はNASDAQ US Dividend Achievers Select Indexという指数を採用していましたが、このたびS&P US Dividend Growers Indexに移行しました。
「VIG」のコアな部分、つまり「10年以上連続で配当成長がある企業のみで構成されている」ことは変更されていません。
変更になる大きな点としては、「これまで連続増配はしているが業績が芳しくなく直近の株価下落により、利回りが人為的に高くなった企業」は「VIG」のポートフォリオから排除されるようです。
これにより、売上や利益の成長によって増配を続ける企業に絞って投資をすることができ、これまでより成長によるキャピタルゲインを得られる可能性を秘めたETFとなったということです。
構成銘柄の変化
指数変更前(2021年6月30日時点) | 比率(%) | 指数変更後(2021年9月30日時点) | 比率(%) | |
1 | Microsoft Corp. | 4.20% | Microsoft Corp. | 4.50% |
2 | JPMorgan Chase & Co. | 3.80% | JPMorgan Chase & Co. | 3.90% |
3 | Johnson & Johnson | 3.70% | Johnson & Johnson | 3.80% |
4 | Walmart Inc. | 3.40% | UnitedHealth Group Inc. | 3.30% |
5 | UnitedHealth Group Inc. | 3.20% | Visa Inc. | 3.20% |
6 | Visa Inc. | 3.20% | Home Depot Inc. | 3.10% |
7 | Home Depot Inc. | 2.90% | Procter & Gamble Co. | 3.00% |
8 | Procter & Gamble Co. | 2.80% | Comcast Corp. 2.30% | 2.30% |
9 | Comcast Corp. | 2.20% | Abbott Laboratories | 1.90% |
10 | Coca-Cola Co. | 2.00% | PepsiCo Inc. | 1.80% |
上の表を見ていただくと分かる通り、上位10銘柄に大きな変更はありません。「Walmart Inc.」及び「Coca-Cola Co.」が除外され、新たに「Abbott Laboratories」と「PepsiCo Inc.」が組入れられていますね!
それでは、この4銘柄の直近2年の増配率を見てみましょう!
銘柄 | 2019年(配当金(USD)) | 2020年(配当金(USD)) | 増配率(%) |
Walmart Inc. | 2.12 | 2.16 | 1.9% |
Coca-Cola Co. | 1.60 | 1.64 | 2.5% |
Abbott Laboratories | 1.28 | 1.44 | 12.5% |
PepsiCo Inc. | 3.79 | 4.02 | 6.1% |
増配率を見ていただくと一目瞭然ですね!新たに組み入れられた 「Abbott Laboratories」と「PepsiCo Inc.」 の増配率は魅力的で、同時に売上成長もしています。しかしながら 「Walmart Inc.」と「Coca-Cola Co.」 は、とりあえず増配はしていますと、形だけの増配に感じます。
このように指数変更後の「VIG」は業績に上昇に伴って連続増配を続ける優良銘柄を中心に運用されていくことが分かりますね!
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主要セクターの変化
指数変更前(2021年6月30日時点) | 比率(%) | 指数変更後(2021年9月30日時点) | 比率(%) | |
1 | 資本財 | 22.00% | 資本財 | 21.20% |
2 | 一般消費財 | 16.70% | 一般消費財 | 15.60% |
3 | ヘルスケア | 15.10% | 金融 | 15.40% |
4 | 金融 | 14.10% | ヘルスケア | 13.90% |
5 | 情報技術 | 13.40% | 情報技術 | 13.40% |
6 | 生活必需品 | 9.90% | 生活必需品 | 10.20% |
7 | 公共事業 | 3.60% | 素材 | 4.20% |
8 | 素材 | 3.00% | 公共事業 | 3.90% |
9 | 通信サービス | 2.20% | 通信サービス | 2.30% |
主要セクターの比率はほとんど指数変更の影響を受けていないことがこの表で分かります。
相変わらず暴落時に強いセクターが上位を占めています。
まとめ
私の所見ですが、今回の指数変更によりこれまでより「連続増配ETF」らしい洗練されたETFになったなと感じました。
「VIG」は企業成長によりキャピタルゲインを優先して得つつ、長い年月をかけて成長した配当金を長期にわたり受け取りたいという方に非常にお勧めです。
暴落にも強く継続して成長していることから、積立投資にも向いていると思います。
これから米国投資を始めてみたいと思っている方に、強くお勧めできるETFの一つですので、ぜひ検討してみてくださいね!
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